クボタメソッド/『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』レビュー

脳科学おばあちゃんこと久保田カヨ子さん、有名です。
いろいろな本を書かれていますが、どの本も具体的な取り組みが書かれていて参考になります。
赤ちゃんに「いないいないばあ」が良いこと、久保田カヨ子さんが広めたような気がします。
こちらの本は、幼児の五感の発達を切り口に、具体的な取り組みが書かれています。

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視力を鍛える

私も夫も視力はあまり良くないです。
我が子の視力検査はしたことがありませんが、生活している中で、私や夫より遠くのものが見えているんじゃない!?と感じています。
子どもには今の良い視力をなるべく長く保って欲しいですね。

視力トレーニングがいくつか紹介れていますが、中でも、面白いと思ったのは、「視覚追跡トレーニング」。

手に持てる大きさの鏡と紙、ハサミを用意してください。
鏡の表面積の約3分の1から5分の1くらいの大きさに、飛行機や自動車、蝶などを大まかに形どって紙を切っておきます。
これを水や両面テープなどで鏡に貼ります。
窓から差し込む光線を鏡に反射させて、部屋の壁に映して見てください。
天気のいい日に陽が当たる部屋で、親子であお向けに寝ころび、ゆっくり休養しがてら、子どものお遊びの相手をしましょう。
まず、部屋の隅の下のほうから天井に向かって鏡を動かし、お子さんの注意を促します。
光の動きで注意を引きつつ、その動きに子どもの視線を合わせ、注視し、動くものを目で追うーこれらをうまくできるためのお遊びですから、動きに変化をつけ、声がけをしながら遊びます。

こんな遊びをしたら楽しそうですね。
子どもも喜びそうです。

こちらの本、自分では思いつかない、楽しいトレーニングがその他にもたくさん紹介されています。
でも、100%すべて実践する必要もないと思います。
生後3ヶ月で卵を与えたエピソードや、母親が口で噛み砕いたものを与えるとか、ん?と思うものもあります。

また、幼児期の指しゃぶりをやめさせんなければならない、という著者の主張。
指しゃぶりを続けると自己中心的な子になりがちで、結果として前頭前野の発達が遅れることになるから、絶対にやめさせるべき、と解説しています。
一見科学的に解説しているように見えますが、指しゃぶりを続けた子と指しゃぶりを早期に止めた子で学力に差があったという研究でもあるのでしょうか?
親戚で、指しゃぶりを相当長く(幼児期を超えて小児までも)続けた子を知っていますが、自己中心的な性格とはちっとも思いませんし、指しゃぶりがなかったその子の兄弟と比べて、学力も高く、作曲といった創作活動にも意欲的で、むしろ前頭前野が発達していたようにも思えます。
ちなみに、後に聞いた話では、指しゃぶりは何かをきっかけに自分からぱったり止めたのだそう。
そして、親が自分のくせを無理にやめさせようとしなかったことは、精神的に良かったと聞きました。

こちらの本で、指しゃぶりをやめさせようと奮闘する話は、お母さんもノイローゼ気味になってしまうほどだったと書かれていますからね。
親も子も大変だったでしょう。
自分の意志で自然にやめられるなら、親がノイローゼ気味になるほど頑張って強要する必要もないですよね。

脳科学を勉強している、有名なカヨ子ばあちゃんが書いているからといって、すべて真に受ける必要はないのかな、と思います。
自分の子どもをしっかり観察して、子どもに合いそうなことをピックアップして、気楽に取り組むのが良さそうですね。

さて、こちらの本、著者が84歳になる2016年に書かれています。
80歳を超えて330ページにもなる書籍を執筆する意欲、すごいです。
幼児の本はもう沢山書かれていますから、今度は「80歳からますます頭が明瞭になる51の方法」なんて本を執筆されたら、売れるんじゃないでしょうか!?

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