「うちの食べてくれない困ったちゃん」、まさにうちの子のことだっ!と思わず手に取ったこちらの本。
著者はフランスで料理の修行を積んだ料理研究家。
双子の男の子のママでもあります。
料理研究家でも子どもの偏食には手を焼いたよ、という内容で、子どもの偏食を自分の料理下手が原因と考えていたママにとってはとても心強い本です。
好き嫌いは「個性」。
わが家の双子の息子がそれを教えてくれました。
一人は肉が大好きで野菜が嫌い。もう一人は肉が嫌いで野菜は大好き。
同じものを与えても、一人は身を乗り出して食べるのに、もう一人は「イヤッ」と吐き出してしまいます。
意外に食べづらいみじん切り
野菜を食べてくれない時、小さくみじん切りにして食べさせるのは王道ですよね。
でも、口の中でつぶつつぶして、嫌がる子どもが多いようだと著者。
むしろ、野菜を大きく切って舌でつぶれるくらいやわらかく蒸したり似たりするといいそう。
でもなぁ、大きく切ったら切ったで、見た目にぎょっとして食べてくれないんだよなぁ。
とはいえ、著者は、「お母さんは子どもをしっかり観察して何が気になっているかを考える必要がある」と力説しています。
あるとき、中華丼を出してみたら、ごはんにのった野菜も肉もぺろり。
どうやら具に片栗粉でとろみがついているのがよかったみたいです。
とろみがあればのどごしもよくなり、飲み込む力が弱くても食べるのに苦労しません。
なるほど!
とろみは試したことがありませんでした。
うちの子にも合うかもしれません。
といっても子どもも気まぐれ。
大きいと食べづらいだろうと一口大に切ったら「大きいまま食べたかった!」と大泣きされたエピソードも紹介されています。
よかれと思ってしたことが裏目に出てしまう。
ウチもそうそう、と頷いてしまうことばかりでした。
匂いが嫌なのか、食感が嫌なのか、色が怖いのか、味が嫌なのか、子どもが食べ物を苦手とする理由はそれぞれ違う。その時の気分によっても変わる。
どうしたらよいのか困り果ててしまった時、こちらの本で少しでもヒントがもらえるかもしれません。
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