他にもいました!兄弟で東大理Ⅲ。
兄弟で東大理Ⅲといういうと、最近では、4人の子供を東大理Ⅲへ進学させた佐藤亮子さんが有名ですが、過去にも同様の本を出されていた方がいたんですね。
こちらの本、著者ご自身には子供がなく、東大理Ⅲに合格した兄と弟は、姉夫婦の子どもになります。
著者は、お姉さんを助けるために、生まれたときから子育てに参加し、中学からは兄弟を引き取って育てたそうです。
ただ、お姉さんが子育てができない事情があったわけでもなく、中学から兄弟を引き取ったのも東京の中学に進学するためです。
ちょっと不思議な関係に感じますが、シスコンと言われた著者が、お姉さんの子供を自分の子供のように愛して育てた記録、ということのようです。
シスコンと言えば小林麻耶さんと小林麻央さん。
このお二人を考えると、姉あるいは妹の子育てに他方が参加する様子がイメージできます。
兄弟が中学時代、親元を離れるのはおかしい、と学校の先生に言われたそうですが、日本の最高学府に合格させたのですから、愛情を持って育てれば実の親かどうかは関係ないことを証明している、とも言えそうです。
6歳までに
こちらの本の副題は、「お母さんが6歳までにつくる!」です。
総ページ数301ページの厚い本ですが、その7〜8割が幼少期の記録です。
20年子育てをして・・・、
それも、早生まれと遅生まれの兄弟2人を、東大理Ⅲに現役で入れて、初めて分かったことがあります。
子供はわずか3つ違いの兄弟でさえ1人1人が違うこと。
男の子には6歳までに自信と体力と根性を培えば、あとは、自分で伸びていくこと。
子育ては長い長い戦いです。
でも、6歳までを愛情を持ってきっちりと育てることはだれにでもできるはず。
母親が、道を外れないように子どもを見守れが何とかなります。
父親の、まして母親の学歴は関係ありません。
なぜなら、今の時代、進学で少しでも良いポジションに子どもを進めるためには、塾に頼るしかないのですから。
ただし、塾選び、学校選び、環境づくりも母親のつとめです。
1度や2度の失敗に、いちいちめげずに前に進む。
小学校、さらに中学、高校・・・、母親が目標を持ち、長丁場を乗り切る体力・気力を自らも養って、子どもにつきそえば、道は拓けるのです。
兄弟が幼少期に著者がしたことは、特異的なものはないようです。
子どもの存在自体を宝物として考えていた著者。
「世界で一番大切よ」と子どもに自然に言えるくらい、子どものすべてを肯定し、ウンチも「立派ね!」と褒める。
その一方、外出先で騒いだりグズったら、すぐ外に連れ出すなど、しつけもしっかりする。
スキー特訓で根性と体を鍛える。
恨まれても、中学生になるまでゲーム機は家に入れない。
などなど。
著者は、6歳までが重要、と述べていますが、むしろ、中学生になっても高校生になっても親が目を離さず、塾などの勉強環境を整えてあげることが重要なのではないかと思えました。
巻末に兄弟の年表が付いていますが、幼児教育、中学受験のための塾はもちろんのこと、中学1年から高校3年まで兄弟とも塾に通っています。
そして、東大受験前には、英単語のチェックを食事しながら一緒にチェックするなど、親が応援していることを身を持って示しています。
大学受験も親がサポートする姿勢を示しているのは、サポートの仕方の違いはあれ、佐藤亮子さんと一緒ですね。
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