2017年7月4日に厚生労働省から、コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩(コデイン類)、非オピオイド鎮痛剤のトラマドール塩酸塩を含む医療用と一般用の医薬品について、添付文書に「12歳未満の小児は使用しないこと。」と記載することが指示されました。
一般用医薬品・医療用医薬品とも、予防的な措置として以下を行うこととされました。
(1)速やかに添付文書を改訂し、原則、本剤を12 歳未満の小児等に使用しないよう注意喚起を行うこと。
(2)1年6ヶ月程度の経過措置期間を設け、コデイン類を含まない代替製品や、12 歳未満の小児を適応外とする製品への切換えを行うこと。
(3)切換え後、12 歳未満の小児への使用を禁忌とする使用上の注意の改訂を再度実施すること(一般用医薬品は「してはいけないこと」に「12 歳未満の小児」に追記する使用上の注意の改訂を再度実施すること)。
コデイン類の呼吸抑制関連の重篤な副作用症例が全て12歳未満の小児であったこと、2017年4月にアメリカでも禁忌になったことを受けて、日本でも「12歳未満は使用しないこと」となったそうです。
こども用のお薬への影響は?
「使用しないこと」ということは、コデイン類、トラマドール塩酸塩を含む薬を12歳未満は飲めなくなる、ということです。
コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩は、鎮咳薬として多くの子供用風邪薬に入っています。
薬局で買えるシロップ剤に絞っても、コデイン類を含む商品は70〜80件くらいヒットします。
シロップ剤は、まだ錠剤をうまく飲めない7歳未満のこどもを対象にしているものが多いので、12歳未満が飲めないのであれば、商品自体が存在できなくなってしまいます。
ウチで愛用している『新小児ジキニンシロップ』
慌てて箱を確認してみたら、対象の成分が入っていました。
ジヒドロコデインリン酸塩8mg。
ジキニンは随分お世話になっています。
保育園を休ませるほど熱はないけれど咳が気になる、とか、喉の痛みがまだひいていないかも、なんて時に飲ませます。
甘くて美味しいのか、進んで飲んでくれます。
そして、少し元気になって保育園に行ってくれます。
子どもを保育園に通わせるワーキングマザーとしては、強い味方!
ジキニンがなくなったら困るわぁ〜
こども用かぜ薬は発売中止?
成分を1つくらい抜いちゃうのは簡単じゃない?と思われるかもしれませんが、医薬品ですから、そんな簡単に成分量を変えたり、成分を足したり引いたりできるわけではありません。
おカミの承認が必要です。
しかも、有効成分の組み合わせを新しくするとなれば、この組み合わせで製剤が安定か、といったデータを新たに取って資料を添えて申請しなければいけません。
幸い、一般用医薬品の風邪薬は承認基準が定められていて、これに適合するものであれば、審査期間も短いですが、開発費や労力を考えて、販売中止を判断する企業もあるかもしれません。
ちなみに、2017年7月4日時点で既にコデイン類を含んでいない子供用風邪薬はこちら↓
調べると結構あるものですね。
宇津こども かぜシロップA 120mlとカコナールこどもかぜシロップは、ノンシュガー・ノンカフェイン・ノンコデインを謳っています。
子供の安全性を考えるたノンコデインは、既に売り文句の一つだったんですね〜
知らなかった。。。
ジキニンは、私自身が愛用していたため、「子供にもイイだろう」とよく調べずに使っていましたが、こども用のかぜ薬、見直す必要がありそうです。
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