寝ぐずりが酷かった我が子。
「眠いならさっさと寝ればいいのに。。。」と何度思ったことか。
タイトル通り、ストン!と眠れる方法なんてあるのかしら?と読んでみたこちらの本。
NPO法人赤ちゃんの眠り研究所の代表理事である清水悦子さん、助産師の名嘉眞あけみさん、スリープクリニック院長の遠藤拓郎さん、鍼灸師・按摩マッサージ指圧師のCHIHIROさんの4名が監修・執筆しており、色々な角度から0〜6歳の睡眠を解説しています。
薄い本で、写真も多く、分かりやすい。
時間のないママにピッタリの本です。
しかも、子供向けの睡眠外来の話や、子供向けの鍼の話など、聞いたことのない情報もあり、驚きました。
赤ちゃんは眠りの練習中
赤ちゃんと大人の眠りは違う。
赤ちゃんの眠りは若葉マーク。
一晩で何度も眠りが浅くなるのだそう。
就寝中、深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠(レム睡眠)が繰り返されていることは、よく知られています。
このノンレム睡眠〜レム睡眠の1周期が、大人は約90分なのに対し、新生児は約30分。
大人の1周期の間に、浅い眠りの波が3回も訪れていることになります。
これを知っていれば、もうちょっと気楽に寝ぐずりに付き合えたかなぁ。
それから、メラトニンと性的成長の話もとっても勉強になりました。
現在研究されていることのひとつに「メラトニンと性的成長との関連」があります。
メラトニンというのは眠けを作り、深い眠りを維持するホルモンですが、1〜5才ごろの子どもは、睡眠中に大人の20倍の量を分泌しています。
この時期にしっかりメラトニンを分泌することによって、性的成長が思春期まで抑えられているのではないかと考えられています。
知らなかったぁ。
これ、重要です!
二次性徴の時期が早い→骨端線が閉じるのも早い→身長の伸びが止まる、そうですから。
子どもには背が高くなってもらいたいですからね。
子どもに鍼!?
鍼灸は大人が受けるものと思っていましたが、赤ちゃんにほどこす場合もあるとは知りませんでした。
執筆者の一人である鍼灸師・按摩マッサージ指圧師のCHIHIROさんが勧めているのは、鍼といっても針状のものではなく、スプーン鍼。
家庭にどこでもあるスプーン(銀製がおすすめ)で、エネルギーの通り道(経絡)をやさしくマッサージすることで、全身がリラックスして眠りに入りやすくなるのだそう。
こちらの本で紹介されていたスプーン鍼に近いものは、↑な形。
シルバーのベビースプーンはラッキーアイテムでもあるので、出産祝いにもらっていれば、使うチャンス!
マッサージの方法は、写真付きで詳しく紹介されていますが、写っている赤ちゃん、気持ちよさそう〜。
今にも寝落ちしそうな表情です。
子ども向け睡眠外来!?
執筆者の一人であるスリープクリニック院長の遠藤拓郎さんの系列病院では、子ども向けの睡眠外来のある「キッズすいみんクリニック」を銀座で開いているそう。
夜泣きの悩みで訪れる親子も多いとか。
一人で悩んでいるママの強い味方ですね。
「なかなか寝ないし、ようやく眠っても1時間おきに泣いて起きるんです」と訴えるママは多いのですが、睡眠計のデータを解析すると状況は少し違います。
多くの場合、赤ちゃんは21時〜22時に入眠し、その後3時間くらいは深く眠ります。
ママが眠るのは深夜0時〜1時。
赤ちゃんの眠りはこのころから浅くなるので、ママが眠るころに目が覚め、泣き始めるのです。
ママは眠れないのでイライラするし、赤ちゃんは不安になってますます泣く。
悪循環が続きます。
どうすればいいのでしょうか?
21時にママも寝てしまうのです。
食器を洗うのも自分の時間を持つのも、全部朝。
ママが一緒に寝ると子どもの寝つきがよくなり、夜泣きも減っていきます。
また、先生ご自身が子供の頃に睡眠時無呼吸症候群で、小2で手術するまで、まったく勉強ができず運動も苦手、体の発達が遅れていたそう。
いびきをかく場合は、早めに受診を、と勧めています。
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