自信の育て方/『「東大に入る子」は5歳で決まる』レビュー

東大受験対策本で有名な和田秀樹さん。
精神科医でもありながら、2017年には幼児教育にも参入し、「I&C ・キッズ・スクール」という英才教育型保育園を東京に開校されました↓。

幼児教育についてどう考えていらっしゃるのか、気になって読んでみたこちらの本。

帯にある、「どうして東大生に「早生まれ」が少ないのか」という問いの回答は、4月、5月、6月などの遅生まれのほうが、幼少期の頃から同級生の中で「皆よりできる」を体験し、根拠ある自信を身につけているから。
自信をつけるためには、幼児期から先取り教育するのがよい、と著者。
幼稚園を卒園する6歳の時点で、小学校の2年生、できれば3年生までの国語と算数が習得できているのが理想、と。
3年先まで先取り教育をし、お子さん4人を東大理Ⅲに進学させた佐藤亮子さんを思い出す内容でした。

『灘→東大理Ⅲの3兄弟を育てた母が明かす志望校に合格するために知っておきたい130のこと』レビュー
3男1女を東大理Ⅲに合格させたプロママ、佐藤亮子さん。最高峰の学力を持つ子に育てるのに秘訣が隠されているのか!?
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もので釣るのは労働の対価

3年も先までの先取り教育をするには、親子で結構な勉強時間を確保しなければいけなそうです。
でも、子どもは、なかなか自発的には勉強してくれないもの。
どうすればいいのか?
手っ取り早いのは、もので釣る方法。
勉強をすればご褒美、アメとムチのような事はあまり良くない、というイメージがありますが。。。
もので釣るのは何の問題もないと著者。

勉強という我慢だけを子どもに強いてもダメで、かといって、無条件で子どもの言うことを聞いてあげるのもよくありません。
我慢をすることで喜びが得られるという労働の対価という仕組みを、子どもには早いうちから教えたほうがいいと思います。
そんなことをしたら、ものを与えないと何もしない子どもになってしまうのでは、という人もいますが、では、がんばった分の対価も与えないで、子どもがいきなり自発的な人間になりますか?と聞きたくなります。
実際、子どもの自発性に期待しすぎたアメリカの教育改革では、高校生になってもまともに読み書きができない子どもが2割もできてしまいました。
そこで現在の教育心理学者たちは、最初は”アメとムチ”方式で勉強をさせ、そのうちに勉強をおもしろく感じさせることが理想だという風に主張を変えています。

ここまでアメとムチは大丈夫、と強く主張している本を初めて読んだので、驚きつつ少しホッとしました。
我が家では、CMを見て「あれ買って」「コレ欲しい」と言う息子くんに、納得性のある買ってあげない理由を示すことができず、かといって欲しいものを無条件に買ってあげるのもどうか、ということで、ドリルポイントとピアノポイントが100個貯まったら買ってあげる、というご褒美制を導入しています。
これって悪名高きアメとムチになってる?と一抹の不安がありましたが、労働の対価は大丈夫、と聞いて安心しました。
息子くん、このご褒美制で「ドライブヘッドのドライブギア」と「ウルトラマンジードのDXジードライザー」と「DXウルトラゼロアイNEO」をGET!しました。
幼児期は、「我慢」が難しい。
欲しいとなったら、すぐに欲しい。
でも、「自分の欲しいもの」は、簡単には手に入らない、頑張らないと手に入らないんだよ、ということを身を持って感じてくれていればなぁ、と期待しています。

自信をもって子育てを

こちらの本では、親が自信を持って子育てをすることが大事、と著者。
面白いエピソードが紹介されていました。

精神分析学者で文化人類学者でもあるエリクソンという人が、ネイティブ・アメリカンの子育ての様子を長年にわたって調査・分析しました。
ネイティブ・アメリカンは多数の部族に分かれているのですが、部族によって実は子育ての仕方が異なります。
ある部族では、子どもを小さいうちから厳しく育てます。
言うことを聞かなかったら体罰を与え、ひどい悪さをしたら崖から突き落としてしまうようなこともします。
そうかと思えば、また別の部族では子どもにとても甘いところもあり、5歳、6歳になってもお母さんのお乳を吸わせたり、子どもの言うことをなんでもお母さんが聞いてあげたりしています。
厳しく子どもを育てていた部族も、甘やかして子どもを育てていた部族も、みな子どもは精神的に大きな問題を生じずに、無事に大きくなっていきました。
ところが、あるとき異変が起きます。
白人の教育学者などの専門家が各部族を訪問し、子育てについてアドバイスを始めたのだそうです。
それは、厳しい子育てをしている部族に対しては、こんな体罰のようなことをしていると子どもが変になると、そして甘い子育てをしている部族に対しては、こんなに甘やかしていると子どもが変になるといったアドバイスでした。
このアドバイスを聞いてから、ネイティブ・アメリカンの親たちが子育てに自信を失ってしまい、その不安が子どもたちにまで伝搬していきました。
その後、心を病んでしまう子が多く出るようになったのだそうです。

どんな子育てでもいい。
親が自信を持って子育てをして、子どもが東大に入れるくらい学力をつけることを親が本気で信じてあげること、が重要なのだそう。

第4章では、「親の意識改革なくして成功なし」と、子育てに対する親の姿勢を説いています。
子どもにはそれぞれ個性があるから、1つ2つ試してダメだったからといって諦めるな、子どもを信じて、成功するまで試そうよ、と親にハッパをかけてくれています。

幼児教育ってすべき?と悩んでいる親には、一読の価値のある本ではないでしょうか。

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