褒めない、叱らない、というアドラー流子育て。
どういうことか気になって取り寄せてみたこちらの本。
文字も大きく、ページ数も少ないこちらの本。
内容が薄いのかな?と思いきや、魔の2歳児と呼ばれるイヤイヤ時期を乗り切るためのアドバイスが的確で、とてもためになります。
主に0歳から3歳くらいまでのお子さんを持つお母さんに向けて書かれています。
もう少し早くこの本に出会いたかったなぁ。
あるある、こんな困ったこと
こちらの本では、具体的な困ったことに対し、親がどう接すればよいか書かれています。
- 帽子をかぶるのを嫌がる
- 予防接種の注射を怖がる
- おもちゃを片付けない
- 絵本を破ったり、壁に落書きしたりする
- おもちゃを友達に貸せない
- 約束を守らない
- 兄弟げんか
- ご飯の時にじっとしていられない
- 帰りたくないと駄々をこねる
どれも、子育てではあるある場面です。
こんな時は、まず子どもに共感してあげること。
そして、叱らず、褒めず、勇気づけることが大事だそう。
声掛け方法の具体的事例がとても参考になります。
褒めないってどういうこと?
アドラー流子育ては、勇気づけることを推奨しています。
褒める、とどう違うのか?
「褒める」というのは、相手を「評価」していることです。
一方、「勇気づける」ことは、相手を評価することではありません。
そして、アドラー流子育てでは、「褒める」と「叱る」は同じ。
どちらも相手を評価していることなのでNG、だと。
「今帰るなら、ジュース買ってあげるよ」などとご褒美で行動を促すのは、控えましょう。
逆に「◯時に帰るって約束を守れないなら、もう連れてこないよ!」などと脅すのもよくありません。
このように、アメ(ご褒美)とムチ(罰)によって行動をコントロールすることを「外発的動機づけ」といいます。
アメとムチで育てられた子どもは、行動の基準が、自分の中で「やろう!」「やりたい!」という気持ちではなくなります。
アメとムチ、普通にやっちゃってます。
アメとムチなしで子育てするのは、難しそうです。。。
アドラー流で育てると
ベビーサイン講師であり、(有)ヒューマン・ギルドでSMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナーもされている著者。
2児のお母さんであり、素敵な親子関係を築いていらっしゃることが垣間見えます。
授業で反抗期の話しを聞いてきた息子が、「ぼくも反抗期になるのかな。嫌だな。ママに嫌なことを言うようになるなんて嫌だ・・・」と、涙を浮かべて話してくれたことがあります。
「大丈夫だよ。もしそういうときが来たとしても、ママは変わらずあなたのことが大好きだから。もし、そういう時期が来たら、『おっ、ぼくにも来たか!』って思っていればいいだけ。あなたは、周りからいっぱいの愛情のお水をかけてもらっているから、根っこがしっかりしているんだよ。だから、これから先も、どんなことがあっても心配ないんだよ」
そんな会話をしてから、もうすぐ6年になります。
今もあの頃と変わらぬ親子関係です。
息子とこんな会話ができるなんて、理想ですね。
でも現実は、なかなかそうはいかない。
自分自身、どちらかと言うと気が長い方だと思います。
我が子のことは大好き、と心底から思っています。
でも、ギャーギャー泣かれたり、ワガママばかり言われると、プチンっと堪忍袋の尾が切れてしまう。
まだまだ・・・ですね。
今まで子どもをアメとムチで育ててしまった場合、どう軌道修正していったらよいか、4歳以降の子どもを持つ親に対しての本も書いてほしいところです。
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