母親じゃなくても!/『これが心の育て方』レビュー

やる気のある子に育てたい。
自ら未来を切り開いていってくれる子に育てたい。
そんな願いでいろいろな子育て本を探している中、目に留まったこちらの本。

臨床心理士である角田晴高(かくたはるたか)さんが開発された「角田メソッド」をグッドママ株式会社の編集部がまとめたものです。

人の心は、生まれてからどのような段階を経て育っていくのか?
子どもの心が育つ過程で、親はどんな対応をしたらいいのか?
その答えが「角田メソッド」にあります。
私たちは「角田メソッド」に出会い、”育児に正解があったのだ”と気付かされました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

角田メソッドとは?

生まれてから9歳頃までに7つの課題をクリアするとすこやかな心を育むことができる、という課題の順番と課題の内容を体系的にまとめたものです。
こちらのメソッド、たとえ思春期以降の人であっても「未達成の課題」をクリアすることによって人生をやり直すことができるのだそう。

第1課題(実感)愛情あふれるスキンシップから生きる喜びを知る
第2課題(安全・安心)親に守られている実感を感じる
第3課題(信頼)どんな時でも見捨てない存在を知る
第4課題(言葉)気持ちを代弁して言葉でもやりとりを覚える
第5課題(2人遊び)対等な二人遊びから相手にも都合があることを知る
第6課題(3人遊び)対等な三人遊びから複数人の都合の折り合いのつけ方を知る
第7課題(畏怖心と探求)畏れを知りながら学び、勤める

こう見ると、なんだか抽象的で分かりにくいですが、こちらの本では、具体的なNG例とOK例が紹介されています。

「褒める」ではなく「励ます」

私が知りたかった「やる気のある子の育て方」。
角田メソッドでは、第7課題をクリアすることが重要なようです。

「意欲」を持てない関わり方
・母親や先生が子どもを褒めまくる
・世界の広さを感じ元気をなくした子どもに対し、子どもの気持ちを確かめることなく勉強などを無理強いする

「意欲」が持てるようにようになる関わり方
・失敗したときでも責めずに応援する
・ちょっと元気をなくした子どもに対し、心配しながらも優しく見守る

褒める育児、よく耳にします。
でも、褒めてばかりでは自己中心的なナルシストになってしまわないか?と常々疑問に思っていたので、この本を読んで少しすっきりしました。
褒める、も必要だけど、褒めてばかりはダメ、失敗したときに励ます、応援する、が良いんですね。

自閉症の診断がとれた!?

こちらの本では角田メソッドの実践で子どもにどのような変化が訪れたか、7つの事例が紹介されています。
一番驚いた事例が、自閉症の診断がとれた子の話。

自閉症と診断された4際のC君は表情が乏しく、こだわりが強く、発表会などの非日常的な場面では激しく泣く姿を見せていました。
角田メソッドを学んだ担任がくすぐって抱きしめるようすると、C君は徐々に声を出して笑うようになり担任に甘えるようになりました。
担任はC君の気持ちを代弁したりトラブルの際それぞれの思いを聞いて代弁したりしました。
するとC君は2語文を話すようになりました。
(略)
母親もC君と前向きに関われるようになり、年長の秋、医師により「自閉症」の診断が取り下げられました。

C君は、もともと育てにくい素因を持った子どもだったのかもしれません。
母親がうまく関わることが出来ず、悪循環になっていたのでしょう。
生まれ持った素因は変わらなくても、自閉症の診断が取り下げられるほど社会に適合した性質に変えられるとは驚きです。

ちなみに、角田メソッドは母親以外でも実践できます。
事例のほとんどは、母親や家族との関わりの中でクリアできなかった課題を保育園の先生などが代わりにサポートしているものでした。

また、スキンシップとして、子どもをこちょこちょして(くすぐって)笑わせることを薦めています。
いや〜、くすぐったら子どもが嫌がるかと思って、やっていませんでしたよ〜
これから少しずつ取り入れてみようかしら。

「角田メソッド」構築までの経緯

角田メソッド開発者の角田春高さんご自身、継母の虐待や祖父母の元での養育といった環境で育ち、なかなか友達ができない性格に悩んでいたのだそう。
大学卒業後に福祉の道に入り、いろいろな相談事例を解決する経験を積む中で、”健康な育ち方をしている人”と”立ち直った人”の間に見られる共通点と相違点を整理して出来上がったのが角田メソッド。
ご自分の逆境をバネに他の人を救う道へ、という意味では、以前に読んだ藤木美奈子さんの本を思い出しました。

大人でも間に合う!/『親に壊された心の治し方「育ちの傷」を癒す方法がわかる本』レビュー
虐待、貧困を経験して生きてきた著者が開発した短期自尊感情回復プログラム。大人になった今からでも、この認知・行動的アプローチで育ちの傷を回復させることができるかもしれません。生きにくいと感じているあなたに読んでもらいたい本。

素晴らしいですね。
自分自身で育ちの弱点を解決して、他の人まで助けてしまうとは。
角田晴高さんの公式ホームページはこちら↓

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

コメント

  1. 角田春高 より:

    子育て中のワーキングママさんへ。
    公私ともお忙しい中、拙著を要領よくまとめて紹介していただき、感謝申し上げます。6月から一般書店で購入できるようになったところですが、このように早く取り上げていただき嬉しいです。子育て大切なことは、子どもの「三つ子の魂」を培うことです。そしたら百歳までの人間の基礎づっくりになります。3歳までが大切ではなく、何歳からでも3歳までに経験する乳幼児体験(5つの発達課題)を経験したら、子どもや大人に生きる元気が出てきます。
    あらためて、拙著を紹介していただいたことに感謝申し上げます。

    • Live in Safety より:

      角田春高さま
      弱小ブログにご訪問頂き、どうもありがとうございました。
      著者ご自身からコメントを頂けるなんて、感激です!
      コメントが付いたことすら気が付かない、ブログ超初心者ですが、とても励みになりました。
      どうもありがとうございます。
      子育て中のワーママ@live-in-safety.com