知人に「面白いよ!」と薦められたこちらの本。
私自身は地方出身なので中学受験とは無縁。
でも、子どものために中学受験を考えなければいけないのかな?と思っていた矢先でしたので、読んでみました。
初版がちょっと古いですので、情報は古いかもしれません。
総ページ数が255ページで、ボリュームもあります。
でも、軽妙な語り口で娘さんと中学受験を奮闘した様子が綴られていて、小説に引き込まれるような感じでどんどん読めました。
行きつけの文具屋の奥さんが、
「受験生のお母さんで、食べ物が喉を通らなくて点滴をしてるそうですよ」と、言っていたのを聞いて、
「受験する子供じゃなくてよかったですねえ・・・」というような会話を交わした。
他人事のように話していたら、そのお母さんのような症状が、突然、ぼくにふりかかった。
食べ物が喉を通らない、寝付けない、その他もろもろ・・・。
自分ならぬ娘の体調を心配するうちに、ぼくの方が参ってしまったようだ。
ひゃぁ〜。
中学受験は親まで参ってしまうほど大変なのね〜。
親もしっかり予習しておかねば。
小学5年で上京、そして雙葉中学合格まで
著者は、三重県出身で地元の公立高校から東大文Ⅰに合格し、旧長銀と野村投信で働いた後、司法試験に合格して弁護士をされています。
娘さんが小学5年生になる直前、著者自身の原因不明の病を先端医療で治すため東京に移住し、娘さんの中学受験を経験することになりました。
病気療養中ということもあり、娘さんの受験勉強を全面的にサポート。
娘さんは、見事、第一志望の雙葉中学へ進学されました。
母親の全面サポートで4人の子ども全員を東大理Ⅲへ合格させた佐藤亮子さんの本を思い出します。
特に中学受験は、子どもが自ら方針を決めて勉強するのは難しそうですから、親の全面協力が必要なんでしょうね。
親のサポート
著者がどういったサポートをしていたか?
少しご紹介します。
よく、暗記科目で、親と子が「Q&A」をやるけれど、それを残さないのは、とてももったいないと思う。
ぼくは、「Q&A」をカセット・テープに吹き込んで、送り迎えの車の中で何度も何度も聞かせていた。
娘も、自分の声が入っているので、喜んで聞くうちに、どんどん覚えていった。
また、模試などの直前は、2倍再生で聞かせたりもした。
これなら真似できそうです。
今なら、カセット・テープではなく、ICレコーダーになるでしょうね。
例えば、音質良く録音できて、2倍速で聞けて、パソコン側のUSB端子にダイレクト接続できる、こちらのICレコーダー↓なんかがぴったりですね。
ちなみにこちらの機種、学校の授業で、1時間目・休憩時間・2時間目と連続録音した場合、休憩時間のみを消去することが本体の操作で出来るそうで。
便利な世の中になったものです。
中学受験のおすすめグッズ
著者がオススメしている教材も、我が子のため将来の備忘録として紹介しておきます。
まず、著者が購読していた無料メルマガ「ミスター・ツカム」の教材。
理科の暗記事項を替え歌にした「愛のメモリー」というCDを購入し、朝食時に聞かせてみたら、娘さんは大いに楽しんで、笑いながら、ややこしい暗記事項を覚えていったそう。
2017年7月時点でなんと第3弾までありました。
タイトルも傑作で、第2弾は「最愛のメモリー」、第3弾は「熱愛のメモリー」。
第4弾は「敬愛のメモリー」とか?
ちなみに、こちらのCD、Amazonなどでは販売されていませんが、こちらのサイトから購入できます。→ミスター・ツカムのワクワク教材
続いて、啓明舎の100%シリーズ。
こちら、本のタイトルが変わったそうで、現在は「秘伝の算数」。
小学4~5年生用の入門編、小学5~6年生用の応用編、小学6年生・受験生用の発展編の3種類あります。
解法の説明が不親切な教材が多い中、これは解説が丁寧で問題の数、種類もしっかり工夫されているとのこと。
自習用におススメ、と紹介されていました。
その後?
中学受験に成功した荘司親子。
その後、娘さんは東大文Iを受験するも2年連続で失敗。
後期試験で合格した一橋大学に進学されたそう。
こういった話も赤裸々に明かし、次の本を出版されています。
本の出版、娘さんの反対はなかったのかしら?とふと思いましたが、
ライブドアブログでずっと記録していたものが本になったそうですので、娘さんの了解以前に公表されてしまっていたんですね。
著者のライブドアのブログは、娘さんの大学受験が終わった2011年3月29日で締めくくられていますが、2017年7月時点でも見ることが出来ます。→中学受験偏差値72を取る効率的勉強法
膨大な量なので、本でまとめて読んだほうが良さそうですが。
著者ご自身のオフィシャルサイトもお持ちです。↓
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