2017年7月4日の厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知(通称、薬生安通知)でコデイン類の12歳未満の使用が禁止に。
愛用していた子供用風邪薬「新小児ジキニンシロップ」にコデイン類が入っていたため、こども用のかぜ薬を見直すことにしました。
経緯はこちら↓
ノンシュガー、ノンカフェイン、ノンコデイン
我が子はまだ錠剤は飲めませんし、粉薬も扱いが面倒なので、シロップ剤に絞って調べることにしました。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の添付文書検索サイトで調べると、2017年7月時点で販売名に「シロップ」がつく一般用医薬品は133件。
お薬を飲んでそのままお昼寝、なんてこともあるかもしれませんので、できれば虫歯の危険性が低いものがイイ。
そこで、添加物に白糖を含まないもので絞り込むと11件。
そのうち、禁止になったコデインリン酸塩を有効成分として含まないものは7件。
- 宇津こどもかぜシロップA(製造販売元/新生薬品工業、販売/宇津救命丸)
- 宇津こどもせきどめシロップA(製造販売元/新生薬品工業、販売/宇津救命丸)
- 宇津こども鼻炎シロップA(製造販売元/新生薬品工業、販売/宇津救命丸)
- エスタックこども用鼻炎シロップ(エスエス製薬(株))
- カコナールこどもシロップa(製造販売元/新生薬品工業、販売/第一三共ヘルスケア)
- チョコラBBこどもシロップ(製造販売元/第一薬品工業、販売/エーザイ)
- ヒヤこどもかぜシロップS(製造販売元/萬金薬品工業、販売会社/樋屋奇応丸)
これらのうち、総合感冒薬ということでピックアップすると、宇津こどもかぜシロップAと、カコナールこどもシロップaと、ヒヤこどもかぜシロップSの3件になりました。
成分、分量の違いは?
3つを比較してみました。
有効成分の分量は、比較のため3才以上〜7才未満で規定されている1回の服用量あたりに換算しています。
まず、宇津こどもかぜシロップA
有効成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
アセトアミノフェン | 50mg | 熱を下げ、頭痛、のど痛みなどをしずめる。 |
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.18mg | くしゃみ、鼻水、鼻づまりをしずめる。 |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 2.7mg | 咳の中枢に働いて咳をしずめる。 |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 3.3mg | 気管支に働いて咳をしずめ、痰の排泄を助ける。 |
グアイフェネシン | 10mg | 気道粘膜に働いて、痰を出しやすくする。 |
添加物 | ||
還元麦芽水飴、D-ソルビトール、プロピレングリコール、パラベン、クエン酸Na水和物、クエン酸水和物、塩化ナトリウム、アセスルファムK、香料、バニリン、エチルバニリン、グリセリン、エタノール |
次に、カコナールこどもシロップa
有効成分 | 分量 | はたらき |
---|---|---|
アセトアミノフェン | 50mg | 熱を下げ、頭痛、のど痛みなどをしずめる。 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.42mg | くしゃみ、鼻水、鼻づまりをしずめる。 |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 2.7mg | 咳の中枢に働いて咳をしずめる。 |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 3.3mg | 気管支に働いて咳をしずめ、痰の排泄を助ける。 |
グアヤコールスルホン酸カリウム | 13.9mg | 気道粘膜に働いて、痰を出しやすくする。 |
添加物 | ||
還元麦芽糖水アメ、D-ソルビトール、キシリトール、パラベン、DL-リンゴ酸、クエン酸、クエン酸Na、炭酸水素Na、香料、バニリン、プロピレングリコール、エタノール |
最後に、ヒヤこどもかぜシロップS
有効成分 | 分量 | 作用 |
---|---|---|
アセトアミノフェン | 50mg | 熱を下げ、頭痛、のど痛みなどをしずめる。 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.42mg | くしゃみ、鼻水、鼻づまりをしずめる。 |
dl-メチルフェドリン塩酸塩 | 3.3mg | 気管支に働いて咳をしずめ、痰の排泄を助ける。 |
添加物 | ||
キシリトール、還元麦芽糖水アメ、塩化Na、クエン酸、クエン酸Na、サッカリンNa、安息香酸Na、パラベン、プロピレングリコール、香料 |
カコナールとヒヤは、キシリトール含有なのがポイント高いですね。
宇津とカコナールは、ヒヤに比べて有効成分の種類が多いのが良いかも。
ちなみに、グアイフェネシンとグアヤコールスルホン酸カリウムは同類のものなので、宇津もカコナールも同じと考えて良いでしょう。
一部の有効成分の分量が若干カコナールの方が多いですね。
ということで、今のところカコナール優勢!
コスパは?
ケンコーコムの実売価格でコストパフォーマンスを比較してみました。
単価は、比較のため3才以上〜7才未満で規定されている1回の服用量あたりで計算しています。
風邪薬はそんなに頻繁に飲むわけではないので、オムツと違ってコスパの違いはそれほど気にするほどでは無いですね。
とはいえ、ここでもカコナール優勢!
パッケージも重要ですけどね。
アンパンマンのパッケージの『ムヒのこどもかぜシロップ』などは、子供も喜んで飲んでくれそうですが、コデイン類は入っていないものの、白糖、果糖が入っていますからね。
我が家のジキニン在庫がなくなったら、やはり次はカコナールかな。
味を気に入ってくれるといいのだけれど。
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