もう何でも話せるような年齢になっても、ちょっとしたことで癇癪を起こして泣き続ける息子くん。
何に癇癪を起こしたのかも分からないことが多いので「お話して」と言うのですが、泣き叫ぶばかり。
何かヒントはないかと読んでみたこちらの本。
著者は、日本キッズコーチング協会の理事長をされています。
全体的に今まで読んできた育児書と言っていることはだいたい同じ印象でしたが、我が子はどこまで育っているのか、再認識する上でとても分かりやすい本でした。
0歳から6歳までを6つのステップに分けています。
ステップ0(0歳):五感を刺激する→「好奇心」が育つ
ステップ1(1歳):「できた」という体験をする→「やる気」が育つ
ステップ2(2歳):「わかった」という体験をする→「集中力」が育つ
ステップ3(3歳):自分でやりたいことをやる→「自立心」が育つ
ステップ4(4歳):壁を乗り越える体験をする→「我慢する心」が育つ
ステップ5(5歳):助け合うという体験をする→「思いやりの心」が育つ
ステップ6(6歳):やり抜いた体験をする→「自信」が育つ
この発達は、男の子も女の子も同じステップかと思いますが、男の子特有の性質にフォーカスを当てて、それぞれのステップに対応する方法が紹介されています。
参考になった方法を2つ、紹介します。
1.急に止まる運動をさせると落ち着きのある子になる!
落ち着きがないのが男の子というもの。
そういうものと諦めていましたが、なんと!落ち着きがある子にする方法があるそう。
少し広いところで、「ヨーイドン!」で子どもに走ってもらう。
そして、「止まれ!」と言ったら、子どもに止まってもらう。
これだけ。
走っている途中に急に止まるという行動は、自己コントロールの神経の発達とかかわっていて、気持ちを切り替える効果がある、とのこと。
自己コントロールの神経が発達すれば、集中力がつき、さらに我慢することや、努力すること、感情を抑えることを可能にするそう。
これなら、簡単に取り組めそうです。
「だるまさんがころんだ」の遊びもイイかもしれませんね。
2.ごっこ遊びで共感する力を育てる!
次は、ごっこ遊びを役立てる方法。
実は、ごっこ遊び、私は大の苦手。
子どもがやろう!と言っても、いつも気乗りしませんでした。
でも、この本に紹介されていたエピソードを読んで、少しはごっこ遊びをしてみようかなぁ、という気になりました。
少し乱暴な行為が見られる、5歳のある男の子がいました。
とても元気でいいのですが、思ったり考えたりせずに行動するようなところがありました。
お友だちと遊んでいてもすぐに物を取り上げたり、思うようにいかないと押し倒したり。
先生はそのたびに「乱暴するのはやめようね」と言って聞かせますが、その子は先生とあまり目を合わせず、先生の言っていることが本当に伝わっているのか、わからない感じでした。
この男の子に対し、著者が先生に薦めたのは、人形を使ったごっこ遊び。
先生は、ごっこ遊びを通じて、その子がお友だちにやることを再現しました。
クマくん(男の子)とウサギさん(先生)が積み木遊びをするのですが、ウサギさんは突然癇癪を起こして暴れだします。
この遊びを何度か繰り返すうちに男の子の問題行動は極端に減ったそう。
言葉で叱るよりもはるかに効果があった、という事例です。
困っている子どもの行動があったら、ごっこ遊びを通じて再現してみる。
子どもに考えさせるきっかけを与える。
いいですね〜
ごっこ遊びで、う〜んと息子くんを困らせてみようっと。
さて、2017年6月に『男の子の一生を決める6歳から12歳までの育て方』という本も出版されています。
子育ては予習が大事!ですから、近いうちに是非読んでみたいと思います。
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