「自分からどんどん学ぶ子になります!」という帯に魅かれて手に取ったこちらの本。
子どもが「勉強しなさい」と言わなくても自ら進んでやってくれたら助かりますよね〜。
「教育環境設定コンサルタント」を名乗る著者。
20代の頃から家庭教師をし、目も当てられないようなひどい状態の子どもに勉強を教え、周囲があっと驚く上級校に合格させてきたことから「受験のカリスマ」「伝説の家庭教師」と呼ばれているそう。
何百人もの子どもを教え、何百軒もの家を見てきた著者だからこそ語れる、賢い子どもが住んでいる「賢くなるような家」とは。
賢い子どもが育つ家
著者が重要と考えている家の環境は、以下のような感じ。
◎ リビングにテレビがない
◎ いつでも本が手に取れる、常に家族の誰かが本を読んでいる
◎ リビングに子ども専用スペース
◎ ダイニングテーブルの上には何も置かない→子どもが勉強したい時に勉強できる
◎ 子どもが気の散るもの、誘惑してくるものは、勉強中は目に入らない場所に置く
◎ ベットは机の背後など、机に座ったときに視界に入らないところに置く
◎ 学習机は狭すぎる、最低でも120cm
などなど
環境を整えるだけで子供が自発的に勉強するようになってくれる訳ではないと思いますが、勉強している時に気が散るものは目に入らないよう環境を整えてあげるのは親の役目ですね。
よく遊ばせる
この本で言う「家」とは、家の中の環境だけではありません。
親が子どもに何を与えるか、を「家」という言葉で表しているようです。
子どもを賢く育てるには、よく遊ばせるのが最良、と著者。
そこで注意したい点として、著者は以下の点を挙げています。
タブレットの中で世界中の珍しい建造物をつくることができるゲームより、自分の手で単純な立方体や長方体を積み上げて、ごく単純なタワーをつくるほうが、子どものアタマを刺激し、成長させるのです。
親はまず、「よいもの」を子どもに与えなければなりません。
その上で、子どもがやりたいようにやらせること。
それが、「よく遊ばせる」ということなのです。
まあ、実体験を伴った事のほうが自分の中に残りやすい、というのは誰もが実感としてあることでしょう。
ただ、リケジョの端くれとしては、こちらの本、科学的根拠がないことが若干気になります。
テレビダメ、ゲームダメ、と一般論を述べているだけのような気もします。
テレビからもゲームからも、得られるものはあると思いますけどね。
気を取り直して。
著者が薦めるおもちゃも80種ほど紹介されています。
例えば、こちら。
この「ベルダック人体パズル」、私もボーネルンドで子供を遊ばせた時に目にして、コレイイ!と思ったおもちゃです。
パズルが5層になっています。
最下層は骨の絵が描かれていて、その上に内臓のピースを埋めていきます。次に筋肉のピースを、次に裸のピースを、最後に洋服を着たピースをはめていきます。
普段見ることが出来ない体の中を、パズルで感覚的に知ることができます。
体の仕組みに興味を持たせるのに、とっても良いおもちゃですね。
ちなみに、女の子バージョンもあるのですが、両方買ってしまうと大変なことに。
内臓のピースや筋肉のピースは、男女差があまりないので、どっちのピースか分からなくなります。
しかも、男の子と女の子でピースの形が微妙にしか違わないので、男の子用を女の子パズルに無理に押し込めてしまい、上層でひずみが起きて、イライラ・・・。
さて、著者の松永暢史さん、V-net教育相談所という有限会社を主宰されています。
まず、松永さんのカウンセリングを受け、教育方針や家庭教師派遣などの環境設定を行い、その後、各教師からの直接の個人レッスンを受ける、という指導プロセスだそう。
面白いシステムですね↓
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