「新しい」はどう読みますか?
「あたらしい」と読んだ方、この本を読んだ方が良いです。
「あらたしい」と読むのが正しいと知っていた方、この本を読む必要はありません。
こちらの本、社会人としての「知性」と「教養」を感じさせる語彙として51語が解説されています。
知っていたのは半分くらいでしょうか。
なんとなく使ってはいたけれど、意味を履き違えていた言葉もありました。
以前、「立て板に水」を「立て石に水」と間違えて覚えていて恥ずかしい思いをしたことがあります。
「破綻(はたん)」を「はじょう」と読む上司がいたとき、目上の人の言葉を訂正する勇気がなく、スルーしたこともあります。
ビジネスマンには英語の必要性が叫ばれる昨今ですが、最低限の日本語ができていないと教養を疑われてしまいますよね。
新社会人はもちろん、役職が高くなり誰も訂正してくれなくなったような人にも、オススメの本です。
拝承いたしました。
「わかりました」「了解しました」は、「あなたの言っていることを理解しました」という意味になるので、社会人の表現としてはあまりいいとは言えないのです。
「その大事なご用件を承りました」というようなときに使う「承る」という漢字と合わせて、「拝承いたしました」と伝えれば、品格を感じさせる美しい表現になります。
「拝承(はいしょう)いたしました」、知りませんでした。
取引先の方から添付ファイル付メールを頂いたときは、「拝受いたしました」を使っていましたが、用件のときは「拝承いたしました」を使えばいいんですね。
随時、ご入会いただけます。
スポーツジムなどの広告でよく見かける「随時、ご入会いただけます。」
普通、意味わかりますよね。
「いつでも入会できますよ」という意味ですよね?
本当の意味を聞いてびっくり。
「随時」は、「時に随って(したがって)」と読むことができ、これは本来「そのときの条件に従って」という意味なのです。
「今月は入会金が無料です」「今月入会した人には、スポーツタオルを進呈します」など、スポーツジムでは、いろいろなキャンペーンをやっています。
「そのときのキャンペーンの条件に随って、入会いただけますよ」というのが、実は「随時入会」の意味なのです。
へ〜!
勉強になります。
25歳前後から語彙の習得数が極端に下がるのだそうです。
習得するどころか、むしろパソコンの自動変換機能に頼って漢字をどんどん忘れている気さえします。
時にはこういった教養を上げるような本を読むべきだなぁと痛感させられた本でした。
著者のオフィシャルサイトはこちら↓
なかなかシュールなサイトです。著者のお写真もありました。
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