乳癌から復活した北斗晶さん。家族仲良くたくましく生きていらっしゃるイメージです。
そんな北斗晶さんの子育て本をたまたま手にしましたので、紹介します。
雑誌ESSEの「北斗晶のパワフル人生相談」(→現在、「北斗晶のなんでも聞きなよ!」)という連載ページから抜粋された相談回答や北斗晶さん流の子育て論、夫の佐々木健介さんや、実母の宇野松江さんのインタビューがまとめられています。
あなたが変われば周りも変わる
相談回答に一貫しているのは、「あなたが変われば周りも変わる」という精神。
「孫にお菓子やお金を与えすぎる義母」の相談には「理屈を並べる前に不満の根っこにある義母への苦手意識に気づくことが先決だよ。」
「もし子供がいじめの加害者だと知ったら」にも「子供は親や兄弟の言動を見て友達のいじめ方を学習する。本人を変えようとする前に、まずは周りから変えていかないといけないとダメだよ。」と。
「仕事が多忙な夫に子どもたちがなつきません。」という相談に対しても、「責任の大半はあなたにある。ほとんど不在の父親の存在感を子どもたちに植えつけようとしたら、一緒にいる母親が伝えるしかないじゃない。」
どの相談に対しても問題の根本原因を探り出し解決策を導き出す回答にはあっぱれです。
子供が拗ねた時は
そして、ちょっとお茶目なエピソードも紹介されいます。
ウチの長男がすねて、「ご飯だよ」と声をかけても無視してきたとき、あたしは「返事しないってことは腹が減ってないんだろ」って、みそ汁とご飯をおちょこに盛って食卓に並べてやった。
それを見た二男は大笑い。
つられて長男も思わず笑って一件落着。
くすっと笑ってしまいました。
普通は、「返事しないならご飯いらないのね!」とご飯をださない→ご飯を食べられなかった子供も意地になる→どんどんこじれる、ってパターンが思い浮かびますが、おちょこに盛るとは、なんというユーモアセンス!
やられたらやり返せはダメ!
また、感心してしまったのは次のエピソード。
お悩み相談で、「ケンカでやられっぱなしの5歳の子供に、空手を習わせたい」っていうお母さんがいたんだ。
でも、それは根本的な勘違い。空手を学ばせること自体は、もちろん悪いことじゃない。
でも、そんなきっかけで習わせたら、子供は絶対にケンカでワザを使うよ。
そして相手に大ケガをさせることになる。
ウチの長男もちょうど5歳のときに、空手を習いたいと言ってきたけど、あたしと健介は認めなかった。
「ケンカでは使っちゃいけない」ということをいくら教えたところで我慢のできない年齢だからね。
武術は「相手をやっつけるため」じゃなく、「心と体を鍛えて自分を磨くため」にやらせてほしい。
元プロレスラーだから、子供にも強くなってほしいと思っているのかと思いきや、「やられたらやり返せ」はダメ、やられたら「痛いよやめて」が先だ、と。
素晴らしいですね、基本精神が。
私は、こんな芯のあるパワフルな親にはなれそうもないけれど、読めば元気をもらえる、子育てって楽しいものなんだ、と思わせてくれる一冊でした。
こちらの本、ESSEを発行している出版社から、文庫本も出ています。
先に紹介した単行本の方は、9年も前の出版ですから、2017年3月時点で楽天ブックスでは中古しか売られていませんでしたが、↓の文庫本であれば、どこでも売られているようです。
そして、最新号ESSEの記事一覧はこちらから。
2017年5月号の時点では、まだ連載が続いていますよ!→ESSE最新号
北斗晶さんのオフィシャルブログはこちら→そこのけそこのけ鬼嫁が通る
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