佐藤ママの最新本/『3男1女東大理Ⅲ合格百発百中』レビュー

今月(2017年10月10日)初版が発行された佐藤亮子ママのこちらの本、気になって読んでみました。

佐藤ママは、3人の息子さん全員が東大理Ⅲに合格したことで有名ですが、2017年3月に4番目のお子さんであるご長女も東大理Ⅲに合格しました。
今まで、3人の息子さんについて書かれている本は多かったですが、こちらの本は、娘さんのことを中心に書かれています。

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女の子の受験と男の子と受験

3人の息子さんの受験を経験して、ここまでやれば合格する、ということが分かっていた佐藤ママでも、女の子の受験は未知の部分で、男の子とは方法を変えて受験に取り組んだそう。
女の子は男の子に比べて体力がないので、長期決戦で先行逃げ切り型が向いている、とのこと。
息子さんが小4で中学受験のための塾に通い始めた所、娘さんは小2から。
大学受験のための塾も、息子さん達は高校1年や2年から始めた所、娘さんは中学入学と同時に始める。
子供に合わせて対応方法を変えているところ、さすがプロママです。

驚いたのは次のエピソード。

長女は特にセミロングにした髪を大事にしていて、バスタイムもゆっくりで、ていねいに髪を洗っているせいか40分かかっていました。
お風呂から上がって髪を乾かしてヘアケアするのにも約40分。
合計80分です。
お兄ちゃんたちはみんな、お風呂に入って髪を洗っても合計で15分もかからなかったのに、その差65分
「65分で何問、問題が解けるかしら」と私は気を揉むばかりでした。
では、このタイムロスを解決するために娘に髪を切るように命じたらいいのかというと、そうではありません。
切りたくないのに受験の邪魔になるからむりやり髪を切らせるのは、本人の意志を尊重していないことになりますし、受験に対するモチベーションが下がってしまって逆効果です。
そこで私は「アマゾン」でプロの美容師さんが使う業務用ドライヤーを買いました。
大風量のドライヤーでガーッと乾かしたら時間が20分短縮されました。
あとはバスタイムです。
受験が大詰めになってもゆっくりお風呂に入っているので、とうとう私もいっしょにお風呂に入って髪の毛と背中を洗ってあげることにしました。
これでバスタイムは20分となり半分に短縮。
ラストスパート時期に1日40分の時間が生み出されました。

佐藤ママの本は、どの本も規格外のエピソードが満載で驚かされます。
ラストスパート時期でも、普通、ゆっくりお風呂に入るくらいは大目に見ちゃうでしょう。
1日の中の唯一のリラックスタイムかもしれませんし。
ここまで勉強していたら、おそらく模試などでも志望校が合格圏内だという判定ももらっていたでしょうから、そこで親は安心してしまいますよね。
でも、佐藤ママの危機意識と気迫は、並のものではなかったのでしょう。
ママの真剣さが娘さんに伝わって、「お風呂くらい一人で入らせてよ〜」と反発されることもなかったのでしょう。

娘さんの将来の夢は主婦!?

できない分野の勉強は、できるまで繰り返す。
「こんなにやるの?」と言うまででは足りません、「こんなにやるの?信じられな〜い!」と言うまでやるのがコツです、と言い切る佐藤ママ。
読めば読むほど、鬼のような教育ママを思い浮かべてしまいますが、そうではなかったようです。
あとがきで、こんなエピソードが。

長女が高校時代。
塾の顔見知りの女性職員の方とおしゃべりしていたとき、その方が娘に、「佐藤さんは将来何になりたいの?」と聞いたそうです。
兄たちが医学部に行っていることを知っているので当然、「お医者さん」という答えが返ってくるのかとその方は思っていたのですが、長女は、「主婦になりたいの」と言ったのでびっくりして理由を尋ねると、娘は笑って、「だってね〜、うちのお母さん見てたら、すっご〜く楽しそうだから」と言ったそうです。
それを聞いて、私も笑ってしまいましたが、4人の子育てがすごく楽しかったのは間違いありません。

お母さんが楽しんで子育てをしていたからこそ、子供も楽しく勉強できたのでしょう。
この本には、楽しく勉強するための工夫がいくつも紹介されています。
子供と一緒に楽しく生活しながら、空気を吸うようにいつの間にか勉強している状態にしてしまう、そんなマジックを持っている教育ママだったのでしょう。

子どもたちの誰かが「ママ〜」と私を呼んだら、家事が途中でも子どものもとに駆けつけた、と佐藤ママ。
子供と遊んで、洗濯かごのある場所に戻ったら、洗濯物がカピカピに乾いていてヘンな匂いもしていたので、もう一度洗濯機へ・・・ということが何回もあった、と。
いやぁ、脱帽です。
家事を優先してしまっている私、反省です。
ワーキングマザーだから、子供と一緒に早く寝ているから、この家事をいま片付けないと、というのは言い訳ですね。

ここまで全力で子育てしてもらったら、自分の子育てもしっかりやりたい、と娘さんは思うでしょう。
主婦が夢、というのは現実になりそうな気がします。
先日読んだ和田秀樹さんの本では、子育てを大事にするために病院を辞めてしまう女医さんが多いことを憂いて女医さん優先の保育園を設立したことが紹介されていました。

自信の育て方/『「東大に入る子」は5歳で決まる』レビュー
就学前の時期に、小学校3年くらいまでの知識をつける先取り教育をしよう!という驚きの幼児教育論。東大医学部卒の和田秀樹さんが説く子育てとは。

高学歴の女性には、母親が寄り添ってくれたからこそ、という体験があることが共通しているんでしょうね。

その学習法、脳科学的にも合っています!

いろいろな勉強の工夫は、佐藤ママの本を実際に読んでいただくとして、最後に是非紹介しておきたい学習法を1つ。

苦手科目を復習したいなら、月曜日から金曜日まで同じ教科に絞って続けると、記憶が続き、脳がその教科に慣れて活性化します。
「今週は英語だけ」と決めると頭の中がシンプルになります。
時間を有効に活用することができます。

これを読んで驚きました!
先日読んだ脳外科医の林成之さんの本で、脳は新しい情報に興味がいくので、細かく区切って違う教科をするのは非効率。せっかく学習したことが新しい情報が入ることで忘れてしまう。まとめて集中して一気に高みに登るほうが脳科学的に良い方法、と書かれていました。

育児は育脳!/『親子で育む天才脳0-7歳編』レビュー
救命救急センターで多くの脳を救ってきた脳外科医が子育てを説く!脳を育てる育児とは。

佐藤ママの学習法は、脳科学研究者も認める方法、ということになります。
林さんの本だけでは、一気に高みに登るってどういうこと?とピンとこなかったのですが、佐藤ママの本でやっと具体的に分かりました。
佐藤ママはご自身の経験で見出したのか、お子さんの観察で見出したのか、いずれにしてもすごいですね!

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