仕掛け学とは?/『人を動かす「仕掛け」』レビュー

「あなたはもうシカケにかかっている」という気になるタイトル。
まんまと著者のシカケにかかって、手に取ったこちらの本。

著者は、大阪大学大学院経済学研究科の教授として「仕掛学」という新しい学問を提唱されています。

見てほしいものがあるときは「つい見たくなる」仕掛け。
守ってほしいルールがあるときは「いつのまにか守ってしまう」仕掛け。
そんな仕掛けを通して、「いつもの行動とは違ったことをしたくなる」方向へと人をいざない、世の中をもっと良くできるのではないか。
そう考えて、私は「仕掛学」という学問をスタートさせました。

いいですね〜。
新しい学問を作ってしまう、その姿勢、その心意気!
街を歩けば楽しい仕掛けがいっぱい、そんな世の中いいですね〜。

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仕掛学とは

筆者は、仕掛けを以下のように定義しています。

仕掛けとは次の3つの条件を満たすもの、と取り決めています。
①誰もイヤな目にあわないもの
②「〜したい」(悪いことなら「〜したくない」)気持ちにさせるもの
③仕掛けた人と仕掛けられた人の目的が違うもの

こう文字にするとちょっと難しく感じますが、男子トイレの「的(まと)」が好例。
飛び散りを小さくしたいと思う掃除側(仕掛けた人)の思いと、的を狙ってみたくなってしまう使用側(仕掛けられた人)の思いが、win-winの関係となる、それが仕掛け。

こちらの本では、マンガ形式で、世の中のいろいろな仕掛けを紹介しています。

私も楽しい仕掛けを考えたくなってきました。
その仕掛けで、子供が朝、自分で起きてくれたり、帰宅後に自分で勉強を始めてくれたら、いいですよね〜

ひとつ、勉強が楽しくなる仕掛けも紹介されていました。
その名も「ペンの万歩計」
鉛筆に取りつけて1cm書く毎に数値が増えていくというもの。
子どものために欲しい!と思って調べてみましたが、残念ながら流通はしていないようですね。

子どもに対する仕掛けでうまいなぁと思うのは、一般財団法人日本親勉アカデミー協会代表理事の小室尚子さん。
カードゲームなどのアナログのゲームで歴史人物や日本地図を覚えてしまおう、という勉強法を勧めています。

早速取り入れよう!/『楽しく遊ぶように 勉強する子の育て方』レビュー
勉強を嫌がる子どもに試して欲しい!遊んで勉強する方法。具体的なやり方と教材を教えてくれる一冊。

自分で勉強できる子に育って欲しいと思っている親(仕掛ける人)と、親と一緒に遊んで楽しみたい子ども(仕掛けられた人)がカードゲームを通してwin-winの関係になります。
小室尚子さんの本には「仕掛け」という言葉は出てきませんが、この勉強法は「仕掛け」という言葉がぴったりです。

そう言えば、昔、ソースネクストの「特打」というソフトでブラインドタッチを習得しましたが、これも仕掛けの一種かも?
タイピングするたびに意欲をそそる射撃音がしたり、マリリンモンロー似の女性の歌に合わせてタイピングして、誉めてもらって嬉しくなったり。
タイピングを練習させたい仕掛け人とついつい長くゲームを楽しんでいつの間にかタイピングが身についてしまう仕掛けられた人がwin-winの関係ですよね〜

先日、TOKIOの山口達也さんがMCをされている、EテレのRの法則でも「ゲーム式勉強法」が紹介されていました。
ゲーム大好きが高じて、ゲームのような勉強法を考えて東大に合格した、という男性が紹介されていました。
これも仕掛けですかね?
仕掛ける人と仕掛けられた人が同一人物にはなりますが、勉強を進めたい仕掛け人とゲームをしたい仕掛けられた人がwin-winですね〜

総括しますと、こちらの本、産業界で商品開発や広告制作をしている方にぜひ読んでもらいたい本ですね。
仕掛学にハマってもらって、世の中をもっともっと楽しくしてほしいです。

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