女子レスリングの秘密!/『「前田食堂」のやり抜く力をつける食習慣』レビュー

オリンピックになると、女子レスリングのにわかファンになってしまいます。
2016年リオデジャネイロオリンピックでは、登坂絵莉さん(48キロ級)、伊調馨さん(58キロ級)、川井梨紗子さん(63キロ級)、土性沙羅さん(69キロ級)が金メダル、吉田沙保里さん(53キロ級)が銀メダルで、全6階級中、5階級でメダル獲得でした。
しかも、この5人すべて、至学館(旧 中京女子大学)の在校生か卒業生。
2004年に女子レスリングがオリンピック競技になったアテネオリンピックから、メダルを獲った日本選手は、浜口京子さん以外、すべて至学館関係者です。
その強さの秘密は何か、覗いてみたくなって手に取ったこちらの本。

著者は、2003年より至学館レスリング部の寮母されている方。
レスリング選手だった息子さんが中京女子大学の練習に参加したのをきっかけに、栄和人(さかえかずひと)監督率いる女子レスリング部に魅せられ、寮母として15年、今も選手たちを支えていらっしゃいます。

私は、選手たちと一緒に暮らしてはいません。
今も自宅から1時間かけて通勤しています。
毎朝5時半に出勤し、朝食と高校生のお弁当作りをスタート。
みんなを学校に送り出した後は、車で食材の買い出しに出かけます。
ときには、ケガや体調不良の選手を病院へ連れて行ったり、合宿への参加や試合出場のために駅や空港まで送っていったりすることもあります。
買い出しから戻り、夕食の準備を始めるのは午後3時頃。
それからはほぼキッチンに立ちっぱなしです。
午後8時頃から選手たちが帰ってきて食事を始めますが、時間はまちまち。
料理をすべて出し終えたら、後はみんなに任せて、私は寮を出ます。

食事は約30人分
これを毎日一人でやるのですから、雇われ寮母ではなかなか続かないでしょう。
採算度外視で、女子レスリングを応援したい、愛している、という想いがこの本からヒシヒシと伝わってきます。

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練習後30分間のゴールデンタイム

もともと寮は、大学から徒歩5分圏内の場所に、栄和人監督が住宅ローンを組んで建てた一戸建て。
運動後30分間のゴールデンタイムに食事ができる環境を整えるという配慮で大学のそばに建てるというこだわり。
この辺からも栄和人監督の並々ならぬ女子レスリング愛を感じますね。
スポーツに疎い私は知らなかったのですが、運動後の約30分間はゴールデンタイムと呼ばれ、この間に食事を摂ることで、効率的に栄養を補給したり、痛めた筋肉を修復したりできるといわれているのだそう。
千田琢哉さんの本にもありましたが、「成功は才能と環境で決まる。」
その通りですね。
スポーツでも良い環境があってこそ、一流選手が活躍できるのでしょう。

就活生、転職者に!/『残業ゼロで年収を上げたければ、まず「住むところ」を変えろ!』レビュー
千田琢哉さん138冊目の本。南青山在住の著者が語る「住むところ」の重要性。成功は「才能」と「環境」で決まる!就活生、転職者におススメの本。

吉田沙保里選手はとても少食

こちらの本、寮母さんならではの目線で選手たちの秘話が語られています。
吉田沙保里選手はとても少食で、一度にたくさん食べることができず、1日7食くらいのペースで少しずつ食べる。
しかも偏食ぎみのため、2012年のロンドンオリンピック前の身体測定では、貧血と診断され、食事の改善に取り組んだ話。
伊調馨選手の謙虚な食事風景。
吉田沙保里選手と同階級でアテネオリンピック、北京オリンピックの出場権を得られなかった小原日登美選手の悲願達成までの道のり。
体重別に階級のあるスポーツならではの、増量、減量の大変さ。
にわかファンを魅了するに足る数々のエピソードが紹介されていました。

ちなみにこちらの本、「食堂」というタイトルですが、タニタ食堂のようなレシピは一切出てきません。
レシピ通りに作っても、著者のような「愛」のエッセンスを入れるのは難しいですからね。
寮は、2016年12月に新しくなったとのこと。↓のニュース写真の中に著者らしき方を発見!

レスリングの吉田沙保里(至学館大職)、登坂絵莉(東新住建)ら多くの五輪金メダリストを輩出した至学館大のレスリング部の寮が愛知県大府市に完成し、19日に竣工(し… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
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